葉月流二代目家元の葉月雛丸です。
神奈川県伊勢原市で日本舞踊と総合行儀作法のお稽古場を開いています。
*総合行儀作法…一般的な行儀作法に加え、食事マナー、抹茶、煎茶、生け花などを総合的に学びます。
お稽古場以外にも、伊勢原と埼玉の保育園・幼稚園で、日本舞踊と総合行儀作法を教えています。
幼稚園はお稽古場と違い、大人数への指導となることも多く、個人稽古と違う大変さもあるのですが、一方で、複数人だからこそできる教え合い・学び合いの効果もあります。
今日はそんな幼稚園でのお稽古の様子をご紹介します。
葉月流は、25年前から幼稚園での指導を始め、2023年10月現在、指導に伺っている保育園・幼稚園は4校あります(伊勢原で1校、埼玉で3校(川口市2校、狭山市1校))。
授業も、放課後のカルチャースクールのようなものから、総合行儀作法の授業、日本舞踊の授業と、園の提供したい教育目標に合わせて組み立てています。
園児指導のメリットとデメリット
お稽古場と幼稚園での指導の違いは、何といっても、人数です。お稽古場は、基本、マンツーマンで指導します。幼稚園は、多いところだと20人以上を一度に指導しなければなりません。
マンツーマンなら、その子人と向き合って、丁寧にペースに合わせて指導ができますが、大人数となるとそうはいきません。どうしても目が行き届かなかったり、ペースが遅れる子も出てきます。
しかしそんな子を取り残さないためには、逆に大人数を逆手に取ることで解決します。教え合い・学び合いです。集団だからこそ、お互いに見合って、教え合いができます。
小さい子供はまねっこが上手。そして繰り返しすることで身につきます。毎日私が指導に伺えるわけではありませんので、楽しくまねっこして、教え合いまでを楽しんでできることが行儀作法習得の近道なのです。
幼稚園ならではのひそかな楽しみ
私には、幼稚園指導ならではのひそかな楽しみもあります。
日本舞踊や作法の授業が終わっても、そのことが園の中でちょっとした話題になったり、帰りのバスの運転手さんに「お箸の持ち方知ってる?」と話しかけたりする子どもたちがいるんです。
保護者の方からも「作法の授業の後に、子どもが洗濯ものを畳んでくれた」なんていう嬉しいフィードバックを頂いたこともありました。楽しく学んでくれたからこそ、教え合い・学び合いは、授業時間、児童間にとどまらず、園全体やご家庭まで広がっていくようです。
幼稚園指導で大切なこと
お稽古場には、本人か、その親御さんが、日本舞踊や総合行儀作法に興味を持った状態で来られます。ですので、お稽古をすること自体に抵抗を示す子どもは多くはありません。
しかし、幼稚園では、先生たちがやる気でも、子どもたちはそうとは限りません。その子供たちに、まず受け入れてもらうことが重要です。
なにより大切なのは、常に笑顔で接すること、指導は、子どもたちが見慣れない着物で伺いますので、なおさら、この人はどんな人だろう?と関心を持って見られます。そこで、、やさしい雰囲気を作り、指導中も怒られたりしないんだ、と安心してもらうことが私の最初の仕事です。
総合行儀作法はすぐには身につきませんが、そうやって子どもたちとも信頼関係を築いていけば、何回目かの授業では、ちゃんと正座をして待ってくれていたり、挨拶もどんどんできるようになっていたりと、嬉しい成長が見られるのです。
総合行儀作法は一生の宝物
日本舞踊や総合行儀作法を通じて身につく行儀作法や所作は、覚えなければならないルールではなく、相手への敬意を表すコミュニケーションの手段です。
いまは、親世代でも行儀作法がわからない、子どもに教えたいけどわからない、という人が増えています。そういった時代だからこそ、きちんとした行儀作法や所作を身につけていれば、一目置かれますし、体で覚えるものなので、子どものときに習えば、忘れることはありません。
日本舞踊や総合行儀作法の授業は、子どもたちにとって一生の宝物をプレゼントすることなのです。
大人になってもずっとお子様の役に立つ、表現や感受性、行儀作法をプレゼントしてあげたいとお考えでしたら、一度、お稽古の見学・体験にいらしてください。
教育機関の方もお気軽にお問い合わせください。
体験レッスン概要
料金 | 3.000円 |
所要時間 | 45分~60分 |
持ち物 | 浴衣、着物をお持ちでしたらご持参ください |
レンタル | 浴衣一式レンタル料 1,000円 |
当日の流れ(目安) |
10分 カウンセリング
(教室のご案内、自己紹介、日本舞踊に興味を持ったきっかけなど)
30分 お稽古
(着付け(ご希望の方)、挨拶の仕方、基本動作、音に合わせて踊る、美しいしぐさポイントなど)
10分 感想
(本日の感想、教室に関する気になることなんでも聞いて下さい)
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