習っててよかった!お弟子さんが語る日本舞踊の魅力の数々

葉月流二代目家元の葉月雛丸です。
神奈川県伊勢原市で日本舞踊と総合行儀作法のお稽古場を開いています。

*総合行儀作法…一般的な行儀作法に加え、食事マナー、抹茶、煎茶、生け花などを総合的に学びます。

前回から2回に分けて、「日本舞踊の魅力」をお話しています。

日本舞踊になんとなく興味はあるけど、ちょっと敷居が高いかな…
面白そうだけど、具体的にどんな魅力があるのかな?

こんな風に思っている方は、ぜひお読みくださいね。

前回は、私自身が感じる日本舞踊の魅力をご紹介しました。

(前回記事:難しいけど面白い!新しい発見が尽きない日本舞踊の魅力)

今回は、お弟子さん目線で感じる魅力、つまりお弟子さんから、「日本舞踊を習っていて良かったです!」と言われることをご紹介します。

お稽古の後の方が元気になる!日本舞踊の不思議

一番は、意外に思われるかもしれませんが、日本舞踊を踊ると「元気になる」ことです。

精神的に落ち込んでいた方が、お稽古のあと、断然調子が良くなる、ということが結構あるんです。

理由としては、まず「身体を動かすこと」が良いでしょうし、日本舞踊のお稽古は、いきなり全部覚える、ではなくて、少しずつ振りを覚えて進んでいくんです。そうして「小さく達成していくこと」も良いんだと思います。

元気がなくなると、小さなことで悩んだり、ずっと同じことを考え込んだりしてしまうじゃないですか。でも考えすぎると踊りはできないので、一回そういうことを全部忘れて、お稽古に集中することも、心に良い影響を与えるのだと思います。生活の中に一瞬でも、そういう時間があることが、お弟子さんたちにとって貴重なことなのです。

「所作がきれいですね」日常の所作が自然と美しくなる

日常の所作がきれいになりたくて日本舞踊を始める方は多いですね。

お弟子さんの中には、会社でふとしたときに上司に、「あなたは物の渡し方がとてもきれいですね」と褒められた、という方がいらっしゃいます。いつもと同じようにしていただけなのですが、いつのまにか、他人から見ても明らかに所作がきれいになっていたんです。

日本舞踊をお稽古すると、体幹を鍛えることや、スムーズな重心移動といった、体の根本的な力や使い方が身につきますし、指先まで美しい所作ができるように自然となっていきます。

「物の渡し方がとてもきれいですね」と言われたお弟子さんは、意識しなくても美しい所作ができるようになっていたんですね。

すぐに成果が現れるわけではありませんが、続けていくうちに必ずきれいな所作になりますよ。

子どもも大人も大きな自信に。作法が学べる

葉月流のお稽古では、日本舞踊と一緒に、1年間をかけて少しずつ「総合行儀作法」を習います。こちらでは、挨拶などのいわゆる「作法」といったことも身につけていきます

親御様からは、「日本の作法について知らなくて、子どもに教えられないから助かります」「帰ってきたら、子どもが私たちに作法を教えてくれました」というお声をよくいただきます。

お時間が許せば、親御様にもご参加いただいて「親御さんも一緒に覚えましょう」とお声掛けしています。

大人も日本舞踊と一緒に「総合行儀作法」を習います。いざという時に作法を知っていることは、大きな自信になりますよ。

「日本舞踊・総合行儀作法」は、資格制度があり、所定のお稽古が終わって踊りや行儀作法が身につけば、誰でも無料で取ることができます(初級と上級は無料で取得できます。有料になりますが、さらに上位の資格もあります)。ぜひ日本舞踊と一緒に総合行儀作法もマスターして下さい!

知りたくなる、出かけたくなる。歴史を深く理解できる

日本舞踊のテーマにはよく、歴史的事件や偉人、江戸の風俗などが出てきます。
これまで教科書でしか習っていなくて、忘れていたようなことが、思わぬところでつながる面白さがあります。「教科書で習った人が出てきた!」みたいな感じですね。
名前しか知らない偉人のストーリーが、日本舞踊になって、それを自分が演じるんです。

そこから歴史や日本文化を身近に感じ、興味をもって調べたり、実際に演目のテーマになっている場所へ出かけたりする人もいるんですよ。

日本舞踊では京都や江戸が良く出てきますし、私たちの稽古場がある伊勢原は、「曽我兄弟」という有名な仇討ち物語にゆかりがある場所です。葉月流の門下でそういった地元の史跡をめぐる日帰りツアーを行ったこともあります。

歴史を深く理解でき、もっと知りたくなる、なんなら出かけたくなる。これも日本舞踊を習う魅力です。

体験レッスン概要

料金 3.000円
所要時間 45分~60分
持ち物 浴衣、着物をお持ちでしたらご持参ください
レンタル 浴衣一式レンタル料 1,000円
当日の流れ(目安)
10分 カウンセリング
(教室のご案内、自己紹介、日本舞踊に興味を持ったきっかけなど)
 
30分 お稽古
(着付け(ご希望の方)、挨拶の仕方、基本動作、音に合わせて踊る、美しいしぐさポイントなど)
 
10分 感想
(本日の感想、教室に関する気になることなんでも聞いて下さい)

体験申し込み・お問い合わせはこちら

難しいけど面白い!新しい発見が尽きない日本舞踊の魅力

葉月流二代目家元の葉月雛丸です。
神奈川県伊勢原市で日本舞踊と総合行儀作法のお稽古場を開いています。

*総合行儀作法…一般的な行儀作法に加え、食事マナー、抹茶、煎茶、生け花などを総合的に学びます。

今日から2回に分けて、「日本舞踊の魅力」をお話いたします。

日本舞踊になんとなく興味はあるけど、ちょっと敷居が高いかな…
面白そうだけど、具体的にどんな魅力があるのかな?

こんな風に思っている方は、ぜひお読みくださいね。

今回は、物心つく前から日本舞踊が日常だった私が感じる、日本舞踊の魅力をお話します。

(次回記事:習っててよかった!お弟子さんが語る日本舞踊の魅力の数々

体を使って表現することが難しい。けど、面白い!

日本舞踊は全身を使った表現活動です。セリフがある場合もありますが、ほとんどは体の動きや仕草、所作、表情だけで物語を表現します。

日本舞踊では体の動きを、舞い・踊り・振りの3つに分けて考えます。

「舞い」は、上半身、手の動きを中心とした静かな動きで、足を滑らせるように使うのが特徴です。

「踊り」は、下半身の躍動的な動きが特徴です。足を踏んだり、時には跳ねたり、軽快なリズムにのせて、動きや間の面白さを見せます。

「振り」は、身振り手振りの「ふり」と同じ意味で、日常生活の具体的な動きをあらわしたものです。

これらが演目の中で組み合わされ、展開し、舞台の上で物語を表現するのです。
これはとても難しいのですが、とっても面白いんです。

役柄・物語を演じることに、想像し解釈する楽しさがある

表現するためには、役柄や物語を理解する必要があります。自分が演じる人物は、どんな人物なんだろうか、どんな背景や心の動きがあるんだろうか、と想像し、物語を解釈することも、とても楽しいんです。

日本舞踊の演目には、歌詞があります。歌詞はいわゆる「古文」で書かれているので、分からない言葉を調べながら、登場する人物や時代背景についても調べたり。

日本舞踊には歴史的有名人(例えば、源義経、弁慶、静御前、曽我兄弟など)や、江戸の風物などがたくさん出てきます。

私がお弟子さんを教える時は、おおまかなストーリーはお話しますが、細かいことはお弟子さん本人の好奇心にゆだねて、調べてもらっています。教科書だけで何となく知っていたことが、自分が踊る日本舞踊に登場して、がぜん興味がわいた、というお弟子さんも多いんです。

時間的な贅沢。時とともに解釈や表現が変わる面白さ

演目の内容を想像し、解釈し、演じることが、難しいけれど楽しい。ここまでそんなお話をしてきました。

ここにもう一つ加えたいのが、「同じ演目でも時とともに解釈や表現が変わる」という面白さです。

私は、16歳の時に「櫓のお七」という演目を踊りました。
「櫓のお七」というお話は、お七という16歳の少女が、ある時起きた火事の避難先だったお寺の小姓・吉三(きちざ)に片想いをし、再び吉三に会いたいがために放火の罪を犯して火あぶりの刑に処せられる、という話です。

当時は、「好きな人に会いたくて死ぬなんて、昔の人はすごいな」くらいに思っていたのですが、今になって考えると、そのようなあまりに、まっすぐな行動は、純粋に本能のまま突っ走れる10代だからこそできたことなのかな、と自分の10代のころを振り返り、重ね合わせながら、お七の心情を慮ることができます。

日本舞踊は身体芸術だからこそ、解釈の多様性があり、年齢を重ねても、また新しい発見があります。「古典」と呼ばれる昔から受け継がれてきた作品には特に、そのような「時間的な贅沢」が味わえる魅力があると思います。

日本舞踊にご興味がある方は、ぜひ一度、体験レッスンへお越し下さい!

体験レッスン概要

料金 3.000円
所要時間 45分~60分
持ち物 浴衣、着物をお持ちでしたらご持参ください
レンタル 浴衣一式レンタル料 1,000円
当日の流れ(目安)
10分 カウンセリング
(教室のご案内、自己紹介、日本舞踊に興味を持ったきっかけなど)
 
30分 お稽古
(着付け(ご希望の方)、挨拶の仕方、基本動作、音に合わせて踊る、美しいしぐさポイントなど)
 
10分 感想
(本日の感想、教室に関する気になることなんでも聞いて下さい)

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