日本舞踊を仕事へ生かしたい芸能関係の方へ。プロ向けの指導を解説します

葉月流二代目家元の葉月雛丸です。
神奈川県伊勢原市で日本舞踊と総合行儀作法のお稽古場を開いています。

この記事では、日本舞踊を仕事へ生かしたい芸能関係の方へ、プロ向けの指導の要点を解説します。

日本舞踊の指導は、一般の方だけでなく、プロの芸能人の方にも行っています。これまでの実績としては、役者さんや、歌手、演芸の方、芸者さんなどです。
日本舞踊はすべての所作、しぐさが美しく見えるように作られています。ですから、専門とする分野がお芝居であろうと、歌であろうと、日本舞踊を習うことで体の使い方、人への見せ方の基礎を築くことができます。

ぜひ日本舞踊をどう生かしたいのか、を教えて下さい

趣味として日本舞踊を習いたい、という方と違い、プロの方は、自分の仕事に生かしたいという具体的な目的・目標がありますので、それに沿う形で指導の計画を立てています。いくつか事例をもとに解説します。

大衆演劇の役者さん

大衆演劇の役者さんがお稽古に来られた時は、古典作品にじっくり取り組み、基礎を覚えていただく稽古をしました。

大衆演劇にはお芝居と踊りがあります。一座の稽古で踊りもあるのですが、古典作品にきちんと向き合う機会がこれまでなかったということで、喜んでいただきました。

この方に限らず、俳優さん・女優さんで日本舞踊を習われる方は実はけっこういらっしゃいます。体の使い方の基本になりますし、時代劇を目指される方は着物の着付け、所作を身に着けられるのでなおさらです。

歌手の方

歌手の方が来られた時は、ステージで歌いながらきれいに動けるようになりたい、というのがご要望でしたので、振付も含めて実践的な指導を行いました。
歌手の方が歌いながら、雰囲気に合った自然な動きやしぐさをされるのは素敵ですよね。しかし、自分で効果的な振りを作るのは、苦手な人は苦手なものです。お着物で歌われることもあるとのことでしたので、歌に合わせた振りを作り、お稽古しました。葉月流の日本舞踊は古典作品でお稽古するのが基本ですが、希望があればこの方のように、現代の曲にも対応しています。

太神楽曲芸師の方

演芸場などでご活躍中のある太神楽曲芸師さんは、前から日本舞踊に興味があり、太神楽の仕事の役にも立てたい、とのご希望で、葉月流で日本舞踊のお稽古をされています。太神楽は和傘やマスなどの道具を使った曲芸です。太神楽の世界では、日本舞踊を習ったほうが良い、とされていて、実際に思った以上に役立っている、とのこと。例えば、日本舞踊では、和傘を閉じる動作は、傘の内側が見えないように閉じるのが基本です。これまではそこまで意識ができていなかったが、日本舞踊を習うことで、意識できるようになった、ということです。

まとめ

踊りはすべてのしぐさが美しく見えるように作られています。ですから、専門とする分野がお芝居であろうと、歌であろうと、なんであろうと、日本舞踊を習うことで所作がきれいになります。体の使い方、人への見せ方の基礎、ベースになるからです。
プロの方で、自分のパフォーマンスを高めたい、とお考えの方は、体の使い方のベースを磨くという意味で、日本舞踊をおすすめします。目的・目標に合わせて基本から実践まで、お稽古を組み立てることができますので、興味がある方は一度お問い合わせください。

体験レッスン概要

料金 3.000円
所要時間 45分~60分
持ち物 浴衣、着物をお持ちでしたらご持参ください
レンタル 浴衣一式レンタル料 1,000円
当日の流れ(目安)
10分 カウンセリング
(教室のご案内、自己紹介、日本舞踊に興味を持ったきっかけなど)
 
30分 お稽古
(着付け(ご希望の方)、挨拶の仕方、基本動作、音に合わせて踊る、美しいしぐさポイントなど)
 
10分 感想
(本日の感想、教室に関する気になることなんでも聞いて下さい)

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